2023.10.10
ドリサポYouTubeチャンネル「ドリチャン」から、
「教えて、しろくま先輩!」シリーズをご紹介。
社会保険労務士資格を持つしろくま先輩が、後輩のぺんちゃんの疑問に優しく答えます。
第4回は『リスキリング』
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ぺんぎん(以下、ぺん) : 最近、リスキリングってよく聞くけど、どういう意味ですか?
しろくま先輩(以下、くま):リスキリングっていうのは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」だよ。
ぺん:なんか、リカレント教育と似てますね。
くま: そうだね。似てるけど、少し違うんだ。リカレント教育は学ぶために現場から離れることも想定してるけど、リスキリングはそうじゃないんだ。
ぺん:へえ。
くま:リカレント教育は個人の興味関心に応じて学びなおすこと自体を推奨しているけど、リスキリングは職業人として必要な知識や技術を身に付けることを重視してるんだよ。
ぺん:どうしてリスキリングが必要なんですか?
くま:DX時代にデジタル技術を使いこなせる人材は不可欠だけど、学校や、就職後のOJTだけでは教育が不十分だから、世界的にリスキリングの重要性が高まっているんだ。経産省は、DXに対応できない日本企業において、2025年以降、年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性があるって試算してるんだ。
ぺん: そうなんですね。でも、それって一部のデジタル人材にしか関係ないんじゃないですか?
くま:そんなことないよ。うちの会社でも最近新しいグループウェアやチャットツールを導入したけど、ああいうものを、もっと使いこなせたらいいと思わない?
ぺん:うーん。確かに、業務効率は上がるかもしれませんね。
くま:DXは一部の人材じゃなく、全ての働く人に対して必要と言っても過言じゃないと思うよ。
ぺん:でも、中小企業が教育プログラムや教材を準備できるんですか?
くま:デジタル技術は多くの会社で共通しているから、自前で準備しなくても、社外のコンテンツを活用すれば十分できると思うよ。
ぺん:でも、どの企業でも通じる技術を身に付けさせて、他社に転職されたら意味がないですよね。
くま:そうだね。だから、学習から伴走して修了後のキャリアパスをしっかり示すことが大切だね。社内インターンシップ、お試し配属、見習い制度みたいに社内で力を発揮する制度が用意されていたら、勉強のモチベーションも上がるんじゃないかな?
ぺん:確かに、会社がリスキリングを後押ししてくれたら、やる気が出るかもしれませんね。
くま:これからは会社と労働者が一体となってリスキリングを進めてDXに対応していかないといけないね。
ぺん:私も時代の波に乗り遅れないように頑張りま~す。
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